根管治療(歯の神経治療)薬で治す虫歯、根管治療

Q:歯の神経治療(根管治療)や虫歯治療ってどこでしても、同じなんですか?

A:違います。

歯科医師によって治療に対する考え方、治療に使う素材、薬剤、そして技術も違います。まずは、それをご理解下さい。

虫歯で歯に穴が開く原因は2つあります。

1.「バイキン」
2.「過剰な力」

です。

1.の場合は、歯に「バイキン」がくっつき、そして歯を溶かし、その結果、虫歯になってしまうわけです。
2.に関しては、過剰な負荷がかかることにより歯が折れたり、ひびが入ったりします。

→「過剰な力」については、歯科治療成功の条件は噛み合わせをご覧下さい。

虫歯を治療した部分、つまり「削って詰めた部分」がまた何度も虫歯になるということを経験された方は多くいらっしゃると思います。

その理由をお話しますね。
虫歯の原因の多くは、「バイキン」です。

そして虫歯になった部分を大きく削って「虫歯部分」を取り除きました。
次に、削った部分を型取りして、そこに詰め物で外形を整えました。
このプロセスの中に、「何度も同じ部分が虫歯になる」原因があるのです。

あなたは「バイキン」はお口の中にどれほどいると思いますか?

これはある患者さんのお口の中の唾液をほんの少しとって歯科用の顕微鏡で撮影したものです。

なんと何十億何百億単位で数え切れないほど、お口の中にはバイキンが存在しているのです。
虫歯部分だけでなく、お口全体にうようよとバイ菌が存在するわけです。

ですので、歯を削った後、その後の治療が実はとても大事なのです。

吉本歯科医院で行っている虫歯治療の流れ、ご説明しますね。

治療日1回目

1.神経が生きていることを確認します。
2.確認できた歯は麻酔をします。
3.ごく微量削ります。
4.抗生物質の薬剤を塗りこみます。
5.仮の蓋(ふた)をします。

吉本歯科医院の治療の特徴(1)
虫歯部分であっても削り取るのではなく可能な限り虫歯部分の歯を残します。
このことによって神経を取らなくて済むことが多くなります。

吉本歯科医院の治療の特徴(2)
仮の蓋(ふた)は、長期間にわたって噛む力に耐えられる材質ではないので丈夫な材質に治療3回目の段階で置き換えます。
一般的な医院さんではこの仮の蓋(ふた)が最終的な被せ物となります。

治療日2回目

1.神経が生きていることを毎回確認します。
2.確認できた歯は麻酔をします。
3.詰め物ができる形に歯の形態を整えます。
4.削った部分の型取りをします。
5.抗生物質の薬剤を塗りこみます。
6.仮の蓋(ふた)をします。

治療日3回目

1.神経が生きていることを毎回確認します。
2.確認できた歯は麻酔をします。
3.歯科技工士が作製した詰め物を調整します。
4.表面処理を行います(15分)
5.詰め物、被せ物をかぶせます。

吉本歯科医院の治療の特徴(3)
削った部分の歯の表面を薬剤処理し、接着歯科治療認定医の特殊接着技術により詰め物を調整している時に侵入してきたバイキンの殺菌、治療した部分にバイキンを入り込ませにくいようにするのがこの接着技術です。
※吉本歯科医院の特殊接着技術
http://www.8181118.com/concept/bonding.php

どんなにいい素材でかぶせ物をしても、接着技術なくしては、必ず同じ症状が短期間に内部で起こってしまいます。
数年後にまた再発を繰り返す原因を起こさないことが非常に重要です。
「接着」という聞きなれない言葉ですが、歯科治療の成功の鍵を握っている技術であることをご理解いただければ幸いです。

吉本歯科医院の治療の特徴(4)
素材の良いものを選び(金属アレルギーに対応、強度があるもの)で被せ物をします。
※歯科材料について
http://www.8181118.com/concept/material.php

■治療日4回目

1.周囲に漏れている接着材を除去します。
2.終了

なぜ最終回に除去するのかというと、接着材が硬化するのには約一週間を要します。

詰め物をかぶせた日に接着材を完全に除去してしまうと接着の層が壊れてしまいバイキンの再侵入を引き起こしてしまうためです。
極めて小さい虫歯治療の場合は1回の治療でも終了しますが、神経に近い部分の虫歯の治療の場合は回数をわけて行います。

回数を少なくするために、仮の蓋(ふた)を最終的な詰め物として治療を終了される医院さんも多いのですがそのことにより起こる弊害は下記の通りです。

・噛み合わせが狂う
・バイキンが再侵入し、虫歯の再発が繰り返される

上記の吉本歯科医院の治療の特徴(1)~(4)が、吉本歯科医院と一般的な歯科医院との大きな違いです。
ですので、治療期間も、通っていただく回数も一般的な歯医者さんよりは、長くかかります。
しかし、この工程のどこかひとつでも不十分であれば、必ず虫歯は同じ場所から再発します。