香川県高松市の吉本歯科医院の吉本彰夫です。

ある時期に突然

熱いものを口に含むと

キーンと歯がしみるようになってきた

という体験があったことはないでしょうか?

 

歯がしみるのをなんとかしてほしい
と歯医者さんに行けば
ほとんどの場合は
「歯がしみるのをなくすには歯の神経を抜くしかありません」
という診断になります。
それが「普通」です。
今日お越し下さった患者さんも
3年前
「歯がしみる」ということで歯医者さんに行き
その日のうちに
「歯の神経を取る処置」をしたそうです。
ここで知っておいて頂きたいとこがあります。
それは
歯の神経を取る治療する場合には
まずはこのように歯の頭部分をスパンと削り落とさなくてはいけないのです。
最近では歯の頭を全部削り落とさない治療もありますが
多くはこのように頭部分を落とすのです。
そして歯の根っこの入り口が見えたところで
歯の神経治療というものが
始まります。
 
 
歯の神経治療は
一度はじまると何回か通院する必要があります。
 
 
 
そして一般的な歯の神経治療は
終わっても痛みが取れないこともあります。
そこでそもそも
歯の神経は抜く必要があったのか?
 
 
虫歯でもないのに
削って歯の神経を抜く必要があったのか?
とお感じになられたそうです。
たしかに
歯がしみるのを何とかしてほしい
とお願いはしたけれど
歯の神経を取った後どうなるか?
ということは
教えてはくれていませんでした。
もちろん歯の神経をどうしても取らなくてはいけない場合もあります。
しかし、知って欲しいことがあります。
歯の神経を取った歯は
「死んだ歯」になるんです。
神経から血液や栄養が流れていたものが
ストップし、枯れ木のような「死んだ歯」になるのです。
死んだ歯の強度は10分の1まで落ちます。
歯の本来の大事な機能は「噛める」ということです。
見た目も大事ですが
まずはきちんと「噛める」ということです。
歯の神経を取るとどうなるの?
先に知っておいて欲しいのです。