「歯を抜かないといけないと言われたんですけれども抜かずにどうにかできませんか？」
というご質問をよくいただきます。
私の医院では
「歯を抜かないとどうしてもいけない」「抜かずにおいておく方が危険」
という診断基準の１つめは
歯の回りの骨があるかないかということです。
歯の周りの骨がない歯の場合には何をしてもダメです。
歯の周りの、歯の支える骨がなくなってしまっている場合、これは支える骨がありませんからどんなに歯の治療をしても助けることは出来ません。
むしろ抜かずに置いておくと周囲の骨を溶かしてしまい、もっと悪い状況になりますので、早く抜かれることをお勧めすることがあります。
診断基準の２つめは
完全に封鎖ができるかどうか、です。
封鎖ができない場合、バイ菌がどんどん入っていきます。
イメージして下さいね。
きれいな乾いた紙同士を糊でくっつけることは簡単にできると思います。
濡れた汚れた紙はどうでしょうか。
簡単にくっつきますでしょうか。
一部くっついたとしても、簡単にすぐに剥がれてしまうのではないでしょうか。
そのように封鎖ができない場合には外から次々とバイ菌が入り込んできますので、いい状況を維持することは出来ません。
今回はその封鎖についてお話しをします。
いわゆる根っこの治療（歯の神経治療、根管治療）というのはどういう状態か。
歯には歯の頭があり、根っこがあります。
それが骨とか肉に埋まっているとイメージしてください。
歯茎よりも上にご自身の健全な歯、強度ある歯があればそこに芯棒を立てたり、被せをすることが出来ます。
抜く前段階のほとんどが神経の治療を行なわれています。
歯の頭、根っこ、その中にトンネルのような空洞があり、その中に神経、血管が通っているのです。
歯の神経は1本ではなく小さい神経が何本も張り巡らされているので全てを取りきることは難しいのです
歯の神経のところにまでバイ菌が進行してしまった場合、すでに神経が死んでしまった場合など、歯の神経（根管治療）の治療が避けられないことがあります。
歯の頭があると神経の治療ができませんので、歯の頭を削り歯の神経の治療をします。
そしてバイ菌を減らすことができます。
この時に残っているご自身の健康な部分の歯が歯茎より上に全面全周残っていれば簡単に乾かして接着剤で被せ物をくっつけるということができるのです。
しかしながら、歯茎よりもご自身の歯がもう埋もれている状態。
これは抜かないといけないという診断になるのです。
次に専門の違いであったり、診療が自由診療の場合であれば、もっと別な考え方ができることもあります。
何らかの処置をして歯茎よりも上に健全な歯を残すことができるケース。
非常に限られたケースで、全ての方に提供できるわけではありませんが、そういう時に一時的にそういうことができることがあります。
まず歯茎の上にお肉が乗っている、通常の保険診療であれば、これはもう抜歯です
自由診療でしかも接着や封鎖、また外科的な処置を使うことができれば残すことができるのです。
まず歯の上に乗っているお肉を除けます。
痛そうですよね。
外科です、完全な外科です。
そして歯の回りの骨や肉の邪魔になる部分を除けます。
当然、出血してきます。
出血してくると濡れてしまいますから、そこを封鎖することは通常はできないのです。
それを例えばレーザー治療であったり、外科的な治療であったり、一時的に出血を止めることができます。
例えば台風が来た時に、水が来そうな場合に土嚢を積み上げたりして、水が来ないように。
水が入ってきた場合には更に積み上げたりして、そして中に入った水はかき出したり。
そのようなことをしますよね。
レーザー治療等によって止血をすることが可能となります。
一時的に止血をすることができる時間はありますが、このレーザーは非常に高額な治療機器ですが、一時的です。
その間に芯棒を接着剤で留めなければいけません。
血が止まるのは一時的です。
また血が傷の治りと共に戻ってきます。
そしてお肉は骨の上に2ミリと決まっておりますから、またお肉が盛り上がってきます。
この時に芯棒を例えば錆びるような材質、このような物を使うと簡単に腐食してしまうのです。
例えば船を造るのに、錆びる材料で船を造るなんて考えられないですよね。
材質にも制限があります。
そして封鎖をし、傷口が治るのに2～3週間待つ必要があります。
そして傷口が治ってから、うわ物（被せ物）を作っていく。
そのような流れになるのです。
「歯の神経を取らないといけないと診断されたが、取りたくない」
「歯の神経を取らずに治療したい」
という方は、まずは吉本歯科医院にお問い合わせ下さい。
歯の神経に関するご相談で、
具体的にどのようなお悩みでお越しになるかご紹介します。
☑歯医者さんで歯の神経を抜くと言われたが、絶対に抜きたくない。どうにか抜かずに治療できないか？
☑歯の神経を抜くと言われましたが、歯の神経を抜くとどうなりますか？
☑歯の神経を抜くか抜かないかは歯医者さんによって診断が違うのですか？
☑歯の神経を抜くことになったらどんな治療方法になるんですか？
☑虫歯を削ることで、歯の神経を取らなくてはいけないことはありますか？
☑口の中が虫歯だらけなのですが、歯の神経があるかどうかもわかりません。診てもらえますか？
☑歯の神経を抜いてはいけないと聞いたことがあるのですが、痛くても抜かないほうがいいのですか？
☑歯の神経はどうやって取るんですか？
☑歯の神経を取ったのに痛いと感じるのはなぜですか？
☑歯の神経を抜くメリットとデメリットを教えて下さい。
☑歯の神経、どうしても抜かないといけない場合はどんな状況ですか？
☑歯の神経が死んでいるかどうかはどうやって調べるのですか？
☑歯の神経を取る時は痛みがありますか？
☑歯の神経に膿がたまっていると診断されたのですが、抜かないといけないですか？
☑歯の神経が炎症を起こしているようなのです、抜かずに治療できますか？
上記のようなお悩みがある場合には、お気軽にお問い合わせ下さい。
